「日本初のトライアスロン」始まりのストーリー
1981年8月20日 皆生海岸 朝7時。 号砲ならぬ、か細いホイッスルの音が幕開けの合図でした。
総距離約100Km 果敢にチャレンジした選手は、わずか53名。
事の始まりは「皆生温泉開発60周年」企画会議の席上でした。
「海」「健康」「日本初のイベント」をテーマに検討する中「ハワイにトライなんとかと言うスポーツがあるらしい、日本初かも?」
と一人の役員の言葉に、一同うなづきました。
ハワイ大会に出場された、熊本の堤氏・永谷氏を訪ね、アドバイスを受け決心がつきました。
今では笑い話となったルールもあります。
スイム終了後、バイクスタート地点まで車で輸送。
バイクはママチャリも可。
健康チェックのため途中で体重測定。
その上、バイクコースに未舗装があり、パンクが続出。 笑いと涙あふれる一日でした。
初のチャンピオン誕生シーンは、皆が感動につつまれました。
直前まで競い合った二人が、手を取り合い同時にフィニッシュ。
「勝ち負けよりも、皆で喜びを分かち合えれば」とコメント。
その思いが全国に発信され、皆生から「日本のトライアスロンが誕生した」と広がりました。
今でも完走者全てを「鉄人」として讃え合う大会づくりが続いています。